「骨盤ベルトを予防として巻いてます!」これ正解?

世の中にはいろんな種類の骨盤ベルトがありますよね。

 

近年、薬局に行けば骨盤ベルトは手に入れる事が出来るくらい身近な存在です。

 

身近であるがゆえに手に入れやすく、だれでも使いやすいです。皆さんの周りでも「いつも腰が痛いからずっとベルトを巻いてる」という人も何人かいるのではないでしょうか?

 

でも、骨盤ベルトには大きな落とし穴があるんです。

 

今回は骨盤ベルトのメリットデメリットをお伝えします。

 

決して“骨盤ベルト”という商品が悪いというわけではありません。

 

使い時を間違えると腰痛が悪化していくことになるという事です。

 

その使い時というのは、

 

“立てないくらい酷い腰痛になった時”や

 

“骨盤を固定しないと歩くのもままならない時”です。

 

このくらい悪い状態の時は骨盤ベルトはとても役に立ちます。

 

ですが一方でデメリットとしては、固定をすることで筋力が落ちてしまう事です。

 

市販に売ってある骨盤ベルトは“腰部固定帯”と呼ばれるものになり、いわば腰を固定するギプスのような役割になります。

 

ギプスをつけて固定をして、2週間くらいでもつけ続けていると、

 

「外してみるとその部分の筋肉がなくなって細くなっていた」という事が起きますよね。

 

それが骨盤ベルトを巻いて腰を常に固定をしていると、みるみる腰回りの筋肉は弱くなっていきます。

 

そしていずれ自力で体を支えることがきつくなってきて、また腰痛が出てきてしまいます。

 

 

この1~4を負のサイクルで回していくので、腰痛が良くなるどころか、

 

「どんどん悪くなっていってる」といった感じになってしまいます。

 

我々は予防としてベルトを巻いてる患者さんには、出来るだけやめてもらう様にお伝えしてます。

 

それはこちらがどれだけ状態を良くしても、ベルトで固定することにより残念ながら悪くなってしまうからです。。。

 

本当に悪い時でない限り、市販に売ってあるベルトは付けないのがおススメです!


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